植毛のことを調べている人の中にはロボット植毛ってどうだろう?て思うかたもいるのではないでしょうか。
こちらではロボット植毛ARTAS(アルタス)について書いています。
植毛ロボットARTAS(アルタス)てどうおもう?
アルタスはバージョンアップされいて精度も上がってきているみたいですが僕としてはアスク井上の井上院長が現役でおられるうちは人の手での手術を希望します。
アルタス(ARTAS)とは?
まずアルタスっていうのは植毛においての採取をオートメーションでおこなえる医療用ロボットです。FUEでやる手術工程をロボットに任せる手術方法です。
AIロボットが画像で移植毛を識別して採取してくれるそうです。
以前はドナーの採取しかおこなえない仕様でした。
しかし最新機種のARTASiX(アルタスアイテン)にバージョンアップされてからは植え込みもロボットでできるようになるなど進化は目覚ましいものも確かです。
発祥はアメリカはサンフランシスコ。植毛手術も盛んな大国が開発したこの植毛ロボットは日本の植毛クリニックでも採用されています。
ARTASix(アルタスアイテン)
従来のアルタスはパンチサイズが1ミリ前後とやや大きいこともあって評判はあまりよろしくなかったみたいです。
ところがARTAS9xのときには既にパンチサイズも0.8ミリと手作業とあまり変わらないパンチ径になっているんですよね。
【出典】ルーチェクリニック
2018年夏に最新の機種アルタス10にバージョンアップされてからは新たにホール作成、インプラント(移植作業)までがロボット1台できるようになっています。
1グラフトの単価もリーズナブルな価格で1,000グラフト以上だと1グラフトの単価350円とからしいのでかなりコストが下げられることが予想できます。
精度はどれくらい上がっているのか?
最新のARTASix(アルタスアイテン)ではあらかじめ密度・角度・毛流れまでをシミレーションできると言っているので精度はあがっているのかもしれません。
切断率の問題は大丈夫なのかが気になるところです。
アルタスもベースにしているFUE法は毛根内部を目視できないので下手な医者が執刀すると毛根を損傷、切断してしまうことがあります。
【出典】アスク井上クリニック
いわゆる切断率というやつです。刃を入れる角度を誤ると切断率をあげてしまう欠点があります。
この微妙な加減みたいなものをロボットが再現できるのかが気になるところです。正確な毛根の角度までをロボットが見極めれたら凄いんでしょうけど…。
そう簡単にいくのでしょうか?
正式な数値が公表されていないうちはもう少し様子を見てからのほうがいいかもです。
ロボット植毛については井上先生のコラムの中でも言及されているものがあるので参考にしてみると良いと思います。
参考
FUE植毛ロボットアスク井上院長コラムより
このページのまとめ
結論、まだロボット植毛には抵抗がある。なぜなら切断率が心配からです。
客観的な統計でも出してくれたら考えるかもしれませんけど
手作業ですらそのリスクがあるわけなので万が一設定にミスでもあったら、
すべての株は使えない株になってしまうのではないか?とか考えると怖いです。
仮にAIを利用したオペが主流になっていったとしたら日本の植毛医の技術は衰退していくのではないか?と心配になるくらいです。
腕のあるドクターであれば切断率を技術と経験で抑えることができているうちは僕としてはロボットは選ばないでしょう。
植毛手術のリスクを軽減する【切断率は1%以下です】